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ニュース&レポート

間伐材由来の「木糸」を活用した美大生によるインテリアアートを木と暮らしの博覧会®で展示

 ナイス㈱は、11月27日・28日にパシフィコ横浜で開催した「木と暮らしの博覧会®」において、当社社有林「ナイス丹沢の森」のスギ間伐材による「木糸」を素材としたインテリアアート作品18点を展示しました。これは、学校法人トキワ松学園横浜美術大学の学生らが制作したもので、木からつくられた糸というサステナブルな新たな素材に感性を刺激された、個性あふれるテキスタイルの作品群が注目を浴びました。

 当社はマテリアリティの一つとして、「地域活性化への貢献」を掲げ、教育機関をはじめとした地域の方々と連携し、木材の普及・促進などを通じた地域社会への貢献を目指しています。その一環として、学生による作品制作等の実践的な学習の支援等を目的として、2024年6月に横浜美術大学へ木糸50㎏を無償提供するともに、約5か月間にわたる制作活動を経て完成した作品群を発表する機会も併せて提供しました。

 当社は、引き続き企業活動を通じた持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

         

横浜美術大学学長 加藤良次氏 コメント

 この度はナイス株式会社と丹沢の森プロジェクト「木糸」を共同で進めさせて頂き、感謝申し上げます。本学のアドミッションポリシーの一つに「将来は美術・デザインの技術・知識を活かし、創造的に社会貢献しようとする人」とあり、学生たちがこのような実社会の現場で創造的な力を発揮できる機会を大切にしています。本プロジェクトはまさにその理念を具現化する貴重な場となりました。この連携により、学生たちにとっては普段の授業では得られない実践的で刺激的な経験となったことは間違いないでしょう。また、企業の皆様には次世代を担う若い感性やアイデアを提供できることと確信しております。この共同プロジェクトをきっかけに価値ある成果を生み出し、さらに社会へと新たな可能性を提示する大きなプロジェクトとなることを期待しています。

横浜美術大学クラフトデザイン研究室主任教授 高瀬ゆり氏 コメント

 ナイス株式会社と本学との連携により、森から伐採された間伐材から作られた「木糸」を使い、美大生の視座から表現を試みる初のプロジェクトとなりました。「廃棄素材を利用したアップサイクルなテキスタイルを考える」という課題は学生にとって初めての体験でした。素材の組成を活かしていかに作品に結びつけるか?という実験的テーマは、アートの立ち位置・造形思考から始めることになりました。アイデア出しからサンプル制作、作品制作に至るまでのプロセスは予想を超えて難しいものでしたが、結果として、「木糸素材」を「インテリアアート」として表現する発想から生まれた学生たちの個性的な作品を、皆様にお楽しみ頂ければ誠に幸いです。最後に、環境や社会に配慮した「エシカル」を学生が経験する好機を賜りました、ナイス株式会社、ご協力賜りました、株式会社こもれ陽の皆様に心より感謝申し上げます。

>横浜美術大学へ木糸(もくいと)50kgを無償提供 間伐材を原料とする素材で、学生の実践的な学習機会を支援

>ナイス丹沢の森プロジェクト

>学校法人トキワ松学園横浜美術大学

                      

ラグやクッションをはじめ、多様なテキスタイル作品が展示された

2024年6月に横浜美術大学へ提供した木糸