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ニュース&レポート

ALLバリューチェーン・カーボンニュートラルへの挑戦 2050年を見据えたナイスグループ環境目標を策定

ステークホルダーとの連携でカーボンニュートラルへ

 当社グループはこのたび、バリューチェーン全体での温室効果ガスの排出量について、お取引先様やお客様をはじめとするステークホルダーとの連携によって2050年までに実質ゼロにすることを掲げ、「ナイスグループ環境目標」を策定しました(図1)。2050年目標の達成に向けた足掛かりとして、2026年にナイスグループの事業活動における二酸化炭素排出量の削減等を通じて、Scope1※6・Scope2※6のカーボンニュートラルの達成を目指します。更に、2030年には、Scope3※6を含め、ナイスグループのサプライチェーンにおけるカーボンニュートラルの達成を目指します。

ナイスグループ環境目標

 達成に向けた具体策として、木材の取り扱い強化、建築物の木造化・木質化の推進などに注力するとともに、これらの利益を山元に還元することで再造林を推進し、森林資源の循環利用を実現します。また、社有林「ナイスの森」の保有面積及び植林面積の拡大による二酸化炭素吸収量の増大、再エネ由来電力への切り替え等を推進します(図2)。

全国8カ所のナイスの森

2026年目標は自社グループのカーボンニュートラル

 当社グループでは、GHGプロトコルに則り、事業活動に伴う温室効果ガス排出量の算定を推進しており、2022年3月期における当社グループの温室効果ガスの排出量のうち、Scope1及びScope2の合計は11,518t-CO2 となりました。また、当社は全国8カ所に総面積2,021.3ヘクタールの社有林「ナイスの森」を所有しており、本社有林による2022年3月期の二酸化炭素吸収量は7,417t-CO2となっています。今後、徹底した省エネ活動と再生可能エネルギーの積極的な利用を推進し、Scope1及びScope2の合計値について2022年3月期比で36%削減することで、上記の2026年目標の達成を目指します(図3)。

2026年目標達成に向けたロードマップ

TCFD提言への賛同及び提言に基づく情報開示

 当社はこの度、TCFD提言への賛同を表明し、同提言に基づく「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」について情報開示を行いました。温室効果ガス排出量の削減については、上記の通り、2030年、2050年の環境目標を掲げ、その達成に向けて取り組んでいきます。

 今後も、TCFD提言に基づく情報開示の充実に努めるとともに、木材の更なる利活用の推進などの取り組みを通じて、気候変動問題の解決に貢献していきます。

TCFD気候関連財務情報開示タスクフォース

サステナビリティページ公開

※7 ナイス㈱及び国内のグループ会社29社を対象とした数値。
※8 国産材の利用による炭素貯蔵量等の「削減貢献量」や、社有林の二酸化炭素吸収量によるオフセットを含みます。
※9 社有林の二酸化炭素吸収量によるオフセットを含みます。