ニュース&レポート
2025年 新年ご挨拶
新年明けましておめでとうございます。年頭に当たり、一言ご挨拶申し上げます。
さて、昨年は、ウクライナ侵攻や中東の衝突再発など、国際社会が不安定化の度合を強める中で、日本経済は、賃上げを上回る物価高など、国民の暮らし全般にも不安定さが進みました。木材産業は、少子高齢化や住宅価格の上昇等により、戸建て住宅の着工が減少するとともに、コストの増嵩(ぞうすう)等の影響から、大変厳しい経営環境の一年となりました。
反面、我が国の人工林資源は成熟期を迎え、合板、集成材、CLT等はもとより、製材においても横架材など大きな規格の製品でも品質を確保し、安定供給できる体制が整ってきています。また、「都市(まち)の木造化推進法」のもと、都市部においても木造による中高層ビル、商用・事業用施設等の建設が全国各地で着実に進んできています。
このような木材需給の活性化の機運を迎える中で、「2050年カーボンニュートラル」の実現、持続可能な森林資源の循環利用、地域経済への貢献など、社会・経済からの様々な期待に応えるため、「伐って、使って、植えて、育てる」のスローガンの下、林業・木材産業が新しい時代にふさわしい局面を迎える一年にしたいと祈念しています。
このためには、国産材製品の品質や生産技術の向上、需要に即応したサプライチェーンの構築、木材の利用拡大などに取り組んでいきたいと考えています。また、本年4月には改正「クリーンウッド法」が施行されることから、合法性が確認された木材のみを流通させる義務を負うことを、我々、木材事業者はしっかりと認識していかなければなりません。
全木連といたしまして、木材を優先する社会(ウッドファースト社会)の実現を目指し、一層努力して参りますので、皆様方の更なるご支援、ご協力をお願い申し上げます。
本年が皆様方にとりまして素晴らしい一年となりますことをご祈念申し上げます。
新年明けましておめでとうございます。平素より当連盟の運営につきまして、格別のご高配を賜り、誠に有難うございます。
さて、昨年は、能登半島地震や豪雨など自然災害による甚大な被害が発生しました。経済では急激な円安や諸物価の高騰が生活に影響を及ぼしています。世界に目を向けると米国ではトランプ前大統領の再選、中国経済の減速、欧州や中東の緊迫した政治情勢など、経済や景気の先行きが見通しにくい状況となっています。新設住宅着工戸数は依然伸び悩んでおり厳しい状況が続いていますが、本年は、所得や雇用の改善、インバウンド効果による景気への好影響を期待しています。
近年、各地で公共建築物、商業施設、社屋等に木造建築が採用され、木材の構造や内装を見せる建物が建てられるようになりました。木材に人をリラックスさせる効果があることも注目されています。SDGsや脱炭素への関心の高まりと相まって、木材を見せる建物が評価される時代になってきました。また、不安定な海外情勢に影響を受けにくい国産材の供給体制を構築することが求められています。この波を更に大きくするため、木材市場は需要に応じた木材を安定的に供給し、地域のサプライチェーンの強化に努めることが大切です。
今年は、2024年問題による輸送コストの上昇、改正建築物省エネ法・建築基準法の施行、改正クリーンウッド法の施行などに対応することが必要となっています。これらの政策が国産材の需要拡大につながるよう、木材業界は行政と協力しながら取り組むことが重要です。
全市連といたしましては、情報の収集・提供に努め、木材市場の価格形成・集荷・需給のコーディネート等の機能を発揮し、山元への利益還元を通じて森林資源の循環利用と木材の安定供給に貢献していく所存ですので、変わらぬご指導とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
最後になりましたが、皆様のご健勝とご多幸を祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。
新年明けましておめでとうございます。本年も各地区ナイスパートナー会の皆様と力を合わせて活動してまいりますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。
昨年は、不安定な海外情勢や資源価格の高騰などの影響で先行き不透明な状況が続きましたが、雇用・所得環境の改善や底堅いインバウンド需要などにより、国内景気は緩やかに回復したと感じています。一方、「令和6年能登半島地震」をはじめとする様々な自然災害によって甚大な被害がもたらされ、改めて災害の驚異を感じた一年でもありました。住まいづくりに携わる者として、果たさなければならない役割の大きさを改めて認識したところであります。
住宅業界においては、新設住宅着工戸数の減少が続くなど、市場の縮小は避けられない状況となっております。加えて本年は、省エネ基準への適合義務化や4号特例の縮小などの大きな法改正が予定されるなど、対処しなければならない課題が多くあります。
このような状況に対して、業界が一丸となって力を発揮し、立ち向かっていくことが必要であると思います。先般開催された「木と暮らしの博覧会」では、安全・安心で快適に暮らすことができ、住む人の笑顔があふれる住まいづくりの要素がぎゅっと詰め込まれておりました。また、木材を使った様々な製品を通じて、木材が持つ可能性を大いに感じ、明るい未来を垣間見ることができました。来場された事業者様も含めて、会場に集った様々な企業が力を合わせることで、必ずやこの難局を乗り越えることができると確信いたしました。
当会においては引き続き、木材・住宅関連業界として、国産材の需要創造と利用拡大、住宅性能の更なる向上を目指して、パートナー企業の皆様と密に連携しながら取り組みを進めてまいります。
結びとなりましたが、本年が皆様にとって実りの多い素晴らしい一年となることを祈念しまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
新年明けましておめでとうございます。
皆様や私共が扱っている木材は、地球の表面のわずかな範囲にあるものではありますが、太陽の光と時間があれば再生可能で、人間が有史以来ともにしてきた素晴らしい資源です。SDGsやESGという言葉を日々耳にするようになり、脱炭素化への流れは世界的なコンセンサスとなったように感じています。若い方と話していると環境への意識の高さに驚かされることも多いです。持続可能性が大きく問われている21世紀は、木の時代だと考えています。
世界的な物価高の流れもあり、木材業界の情勢も先が読めない状況が続いています。そんな時だからこそ長期的な視点を持って木材製品のポジションや信頼性を高めていく事の大切さを改めて認識しています。
素適木材倶楽部では「研修会や情報交換会の開催を通じて参加会員の事業のさらなる発展と会員相互の共存共栄を目指すこと」を目的としています。木材をどうやってより良く、より広く利用していくか、会員の皆様と一緒に考えて、皆様が事業活動でひとつでも多くのヒントを得られる場にしてまいります。
先が読めない時代ですが、素適木材倶楽部の活動を通じて、木材を使った、持続可能であり本当の意味で素適な建築、素適な暮らしを皆様とともに一緒につくっていき、また広げていく、そんな1年にしたいと思います。
木材に対してはこれまでにない追い風が吹いています。これを生かすことができるかは、木材を扱う私たちに掛かっています。国産材の利用、中・大規模や中・高層の木造建築、バイオマスの有効活用、新たな用途開発、価格や供給量の安定など、まだまだ広がりや可能性、できることが私たちにはあります。
また、今年は大阪・関西万博が開催され、多くの人に木造建築の可能性を体感してもらうことができるまたとない機会になると考えています。
最後になりましたが、本年が皆様にとって素晴らしい一年になることをお祈りしております。
皆様、新年おめでとうございます。昨年も多くの出来事がありましたが、個人的には大谷選手の大活躍に大いに勇気づけられました。今年の活躍も楽しみです。
さて、年も改まりましたので、資材業界の未来を私なりに考えてみました。私の設計業界も同様なのですが、資材業界は長い間BtoB主体でビジネスが完結していました。この関係は一度構築されると経済成長に伴い皆で果実を享受できるというメリットがあります。Win-winの関係ですね。一方成長に陰りがみられると、今度は皆一緒に厳しい状態になります。これの繰り返しで全体が成長してきました。景気循環型の業界というわけです。ところが21世紀に入り、この循環が逆回転をはじめたのは皆さん認識しておられるところです。縮小均衡というやつですね。打開策はあるのでしょうか。
答えの一つは、業界の中でシェアを奪いあうのではなく、新しい領域に一歩踏み出すことです。BtoBからBtoCの世界に踏み出す。海外展開に踏み出す。ICTの発達で、中小企業でもそれが可能になりつつあります。例えば垂木一本の売買で利益が出る仕組みが現実にあります。
「BtoCの世界はさらに競争が激しくレッドオーシャンだよ」という声が聞こえてきそうですが、同時にこの大洋はボーダーレスで無限の可能性があります。これは逆にチャンスではないでしょうか?大谷選手の話に戻りましょう。8年前に彼が渡米したとき本人も含めてこの活躍を予想できたでしょうか?大リーグは、いわばレッドオーシャンです。彼が堅実な野球人生を選び、この冒険に踏み出さなかったら、日本球界のスーパースターのままだったでしょう。大谷選手の行動は新しい世界に一歩踏み出すことが個人、会社、そして社会全体でもいかに重要であるかを教えてくれます。ここには大きな決断が必要ですが、今年はレッドオーシャンに乗り出そうではありませんか。
皆様の勇気ある航海の成功を祈念し、私の新年のご挨拶とさせてください。
新年明けましておめでとうございます。
3年にも及ぶコロナ騒動が終息したものの、昨今の異常気象が地球上の各地で生じ、我が国でも常態化しつつある感があります。その要因は、化石資源の多大消費に伴う大気中に放出される二酸化炭素にあると言われています。その放出削減に対処すべく「脱炭素社会の実現に資する等ための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行されていることが挙げられます。その目的に「木材の利用を促進することが地球温暖化の防止、循環型社会の形成、森林の有する国土の保全、水源のかん養その他の多面的機能の発揮及び山村その他の地域の経済の活性化に貢献すること等にかんがみ、・・・」となっており、木材利用の役割が重要視されています。
都市部における建築物などの木造化・木質化に向けた動きはSDGs、カーボンニュートラル対応として、再生可能資源利用、資源循環型社会への具体的方策として広く認識されるようになってきました。昨年から広く国民が納める森林環境税は、森林環境譲与税の運用を通じて、都市部における木材利用が資源再生産の場である森林・林業、地域に直接つながることが期待されています。
近年の木造住宅や多様化した中大規模木造(木質構造)建築物に使用される材料は、従来の製材品に加えて、集成材、CLT、合板、LVL、木質ボードなどの木材産業が関与する木質材料で対応することが少なくありません。居住・生活空間における木材の関与や省エネ基準への適合義務化、4号建築物の特例縮小への対応などについても、多様な側面から調査研究すること、併せて情報収集と研修などを通じて相互理解することが必須と考えられます。
当社団としても微力ながら業界の連携機関として寄与していく所存です。
最後になりましたが、2025年が皆様にとって実り多き年になることを祈念し、新年のご挨拶といたします。