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ナイスグループ みやざき木質化技術開発・利用拡大推進協議会を発足 宮崎県産材の素材開発と利用拡大を推進
ナイス㈱が発起人となり、みやざき木質化技術開発・利用拡大推進協議会(みやざき木質化協議会)が設立され、10月30日に設立総会が開催されました(図1)。今回は、同協議会の概要と、今後の取り組みについてご紹介します。
サプライチェーン全体で需要創造に取り組む
みやざき木質化協議会は、会員の連携によって宮崎県産材を、宮崎県内における建築物全般にとどまらず、暮らしの領域といった非建築分野にまで広く普及させることを目指しています。これにより、スギ生産量33年連続日本一を誇る木材生産県としてのみならず、利活用の分野における同県の地位を高めることを目的としています。そのために、産地での活動を主体としながらも、消費地と産地を含むサプライチェーン全体での需要創造活動に取り組んでいきます。
会員は、宮崎県産の木材の加工事業者及びその関連事業者、建築関連業者によって構成されます。現在は、正会員としてヤマワ木材㈱様、都城木材㈱様、㈱蔵留製材所様、㈱竹之内製材所様、サウスウッド宮崎協同組合様、ナイス㈱の6社が加盟、初代会長にヤマワ木材㈱代表取締役社長の若松泰裕氏が就任しました。また、オブザーバーとして宮崎県環境森林部山村・木材振興課、宮崎県木材利用技術センター、宮崎県北諸県農林振興局、宮崎県東臼杵農林振興局が参加しています(図1)。なお、事務局は、ナイス㈱脱プラ・木質化R&Dセンターが務めます。
技術開発による価値向上と利用拡大を図る
本協議会は今後、ナイス㈱のオリジナル木材商品である、宮崎県飫肥地区を中心に生育する飫肥杉(おびすぎ)の大径木の赤身部分を使った「ObiRED®」や、独自の表層圧密テクノロジー「Gywood®」のような、従来の木材製品をアップグレードした素材開発を進めていきます。併せて、新たな木取りの提案等により生産の合理化を図ることで、宮崎県産材の資源としての価値向上を図るとともに、木質化の裾野拡大に努めていきます。
また、住宅・建築物における国産材比率を高めていくほか、暮らし領域における新たな利活用を促進していきます(図2)。具体的には、会員企業が地域のネットワークを生かして県内企業と連携しながら、学習机の天板やトラックの荷台の床など、宮崎県産材への置き換えを促進していきます。まずは県内における利用実績を積み上げていくことで、都市部における更なる利用拡大につなげていきます。
今後、理念を共有する会員とともに、製材事業者間での連携を図りながら、少数精鋭によるサプライチェーンを構築していきます。
宮崎県と促進協定を締結
ナイス㈱は2023年7月、宮崎県と「宮崎県産材の利用促進に関する連携協定」を締結しています。県と連携・協力し、2050年カーボンニュートラルの実現や、森林資源の循環利用等に貢献するべく、宮崎県産材の利用促進を図っています。引き続き、県産材の積極的な利用の推進、適切な再造林の推進等を図り、森林資源の循環利用に貢献していきます。
(一社)木と住まい研究協会は、東京大学名誉教授で当協会の代表理事でもある有馬孝禮氏による書籍を発行しました。研究機関・大学研究室・公的機関には無償でご提供いたします。民間企業・個人の方には販売いたします。ご希望される方は、下記「申込方法のご案内」に従い、お申し込みください。
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著者:有馬孝禮
発行日:2024年6月1日
サイズ:B5、541頁
価格:11,000円(税・送料込み)
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「木のみ、木のまま」
著 者:有馬孝禮
発行日:2024年12月1日
サイズ:B5、347頁
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・氏名または名称
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問い合わせ先:045-521-6229 担当:小池