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ニュース&レポート

文部科学省 「ウェルビーイング向上のための学校施設づくりのアイディア集」公開

 文部科学省は9月17日、「ウェルビーイング向上のための学校施設づくりのアイディア集」を公開しました。

 同省は2010年、学校施設を取り巻く社会状況を踏まえ、小中学校の新増改築や大規模な改修をする際の参考となると思われる施設的な提案について「新たな学校施設づくりのアイディア集」として取りまとめており、当時の知見のアップデートを図るため、今回のアイディア集の公表に至りました。

 本アイディア集では、新しい時代の学びを実現する学校施設のアイディアとその実現プロセスについて事例を収集しています。「共創」「生活」「学び」「環境」「安全」の5つの観点から、31都道府県の72校の事例(既存施設約30校の改修・活用改善事例を含む)を基に、89のアイディア、5つのコラムが掲載されています。

 このうち「環境」の観点では、校舎の環境性能を教育に関連づけて活用した例として、木材を活用した校舎について掲載されています。岡山県真庭市立北房小学校では、地域産材の集成材・CLT製材等を校舎や家具に活用するなど、地域の木材を身近に学べる空間を創出しています。また、東京都江東区立有明西学園では、区が公共建築物の新築・改築時の木材利用を推進する中、地場産業の木材を生かし、普通教室を中心とする校舎の木造化・木質化を実施しています。

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