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国土交通省 既存住宅の省エネ化を推進 部分断熱改修の事例集・パンフレットを公開
国土交通省は6月28日、住宅における部分的な断熱改修の進め方や効果についてまとめた事例集とパンフレットを公開しました。
同省は、既存住宅における省エネ化の推進を目的として、2020年度から2022年度にかけて「部分断熱等改修実証事業」を実施しており、1999年3月30日より前に建築された一戸建住宅について、住宅の一部を断熱等性能等級4または5相当に改修する工事の費用を支援するとともに、改修による効果を明らかにするための調査・測定などを行いました。今回公開された事業者向けの事例集「部分断熱改修の進め方と効果~実証事業で得られた知見~」、消費者向けのパンフレット「部分断熱改修のすすめ」は、本実証事業で得られた知見を整理したものです。
事例集「部分断熱改修の進め方と効果~実証事業で得られた知見~」では、住宅全体の断熱改修では見られない部分断熱改修特有の注意点のほか、実証事業で実施した全12戸の改修前後における住環境のデータや、部分断熱改修を効果的に進めるためのプロセスが提示されています。パンフレット「部分断熱改修のすすめ」では、部分断熱改修のメリットに加え、改修事例における室温やエネルギー消費量の変化などについて、消費者に向けて分かりやすく紹介されています。
なお、建築物省エネ法のホームページでは、同事例集とパンフレットが掲載されているほか、建築物省エネ法に関する最新の情報が随時公開されています。