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国産木材活用住宅ラベル協議会 国産木材活用住宅ラベルの表示制度について公表
国産木材活用住宅ラベル協議会はこのほど、スギ等の国産木材を活用した住宅の表示制度を開始すると公表しました。同制度を通じて、国産木材利用の一層の促進が図られます。今回は、花粉症対策における具体策の一つに位置付けられる同制度の概要に加えて、国産木材を活用したナイスグループの家づくりについてご紹介します。
花粉症対策としてのラベル表示制度
昨年10月に閣議決定された「花粉症対策初期集中対応パッケージ」において、発生源対策としてスギ材需要の拡大が掲げられ、その具体策の一つに国産木材を活用した住宅に関する表示制度を構築することが盛り込まれました。
国産木材活用住宅ラベルの表示制度はこの方針に基づくもので、国産木材を多く活用する住宅について、ラベルを通じてその旨を分かりやすく表示する仕組みを構築することで、消費者の選択を促して国産木材利用の一層の促進が図られます。
ラベルには、必須事項として「国産木材活用レベル」と「スギの使用量」を示す必要があります。「国産木材活用レベル」は、住宅の国産木材使用量に応じて、レベル1~3の3段階で、「スギの使用量」は、該当する住宅におけるスギ材の使用量を本数に換算して表示します(図)。また、「国産木材活用レベル」が2または3の場合、国産木材を多く使用している住宅であることを示すキャッチフレーズを表示することができるほか、炭素貯蔵量や森林認証木材等を使用していることなど、活用する木材に関する情報についても任意事項として表示することが可能です。
住宅生産者の国産材使用状況等を公表
花粉症対策におけるスギ材需要の拡大に向けた施策として、住宅生産者の国産材使用状況等の公表も掲げられており、昨年12月、(一社)住宅生産団体連合会のホームページにおいて「住宅生産者による花粉症対策の取り組みについて」が公表されました。
公表された資料には、同連合会の構成団体※の会員企業による国産スギ材の利用状況や、その他国産木材の利用促進に向けた取り組み等について取りまとめられています。同連合会は、住宅業界における国産スギ材の利用状況を見える化することにより、住宅事業者による取り組みを国民に理解していただき、花粉症対策に貢献する国産スギ材の利用促進につなげていきたい考えです。
※ 構成団体:(一社)プレハブ建築協会、(一社)日本ツーバイフォー建築協会、(一財)住宅生産振興財団、(一社)全国住宅産業協会、(一社)日本木造住宅産業協会、(一社)リビングアメニティ協会、(一社)新都市ハウジング協会、(一社)輸入住宅産業協会、(一社)JBN・全国工務店協会