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国土交通省・経済産業省・環境省 2023年度補正予算案 3省連携で住宅の省エネ化支援を継続
事業名称は「子育てエコホーム支援事業」
国土交通省は11月14日、2023年度補正予算案に盛り込まれた住宅の省エネ化への支援強化のための補助制度について、支援事業の名称が「子育てエコホーム支援事業」に決定したことを公表するとともに、補助対象の要件や補助額等について明らかにしました。同事業は、物価高騰の影響を受けやすい子育て世帯・若者夫婦世帯による高い省エネ性能を有する新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修等に対して支援することにより、省エネ投資の下支えを行うことを目的としています。
補助の対象となるのは、高い省エネ性能を有する住宅の新築及び一定のリフォームで、11月2日以降に工事に着手したものに限られるほか、新築の場合は基礎工事より後の工程が対象となります。
長期優良住宅の新築に100万円補助
補助額については、子育て世帯・若者夫婦世帯による住宅の新築の場合、長期優良住宅が1戸当たり100万円、ZEH住宅が同80万円となります。住宅のリフォームについては、住宅の省エネ改修工事を必須とし、住宅の子育て対応改修、バリアフリー改修、空気清浄機能・換気機能付きエアコン設置工事等に対して補助がなされます。補助額の上限は、子育て世帯・若者夫婦世帯が既存住宅を購入してリフォームを行う場合が1戸当たり60万円、長期優良住宅の認定を受ける場合が同45万円、それ以外のリフォームを行う場合が同30万円となります。また、その他の世帯については、長期優良住宅の認定を受ける場合が同30万円、それ以外のリフォームを行う場合が同20万円となります。
交付申請は2024年3月下旬から開始となる予定で、遅くとも12月31日までとされているものの、予算の上限に達した段階で締め切りとなるため、早めの申請が推奨されています。
3省連携「住宅省エネ2024キャンペーン」
国土交通省、経済産業省及び環境省の連携による、住宅の省エネ化への支援を強化するための補助制度についても、「住宅省エネ2024キャンペーン」として展開される予定です(図)。
同キャンペーンでは、国土交通省による「子育てエコホーム支援事業」のほか、環境省において高断熱窓の設置、経済産業省において高効率給湯器の設置等について、それぞれ促進が図られます。高断熱窓の設置に対しては、1戸当たり200万円を上限に工事内容に応じて定額が交付されます。高効率給湯器の設置に対しては、ヒートポンプ給湯器が1台当たり10万円、ハイブリッド給湯器が同13万円、家庭用燃料電池が同20万円など、機器や性能ごとに設けられた定額が補助されます。
国土交通省 子育てエコホーム支援事業について
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000243.html