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ニュース&レポート

林野庁 2022年木材需給表を公表 木材自給率は40.7%、 総需要量は2年連続で増加

木材の需要・供給量ともに増加

 林野庁は9月29日、2022年の木材需給表を公表しました。木材需給表とは、日本の木材の需要・供給量を丸太換算して集計し、製材や合板、パルプ・チップといった用材や、燃料材、しいたけ原木に区分して取りまとめたものです。

 2022年の木材総需要量は8,509.4万㎥(前年比3.6%増)となりました。供給量については、国内生産量が3,461.7万㎥(同2.7%増)と前年に比べて89.6万㎥増加し、13年連続で増加しています。また、輸入量は、同206.8万㎥増加し、5,047.7万㎥(同4.3%増)となりました。一方、木材自給率は40.7%となり、昨年と比べて0.4ポイント低下したものの、引き続き40%台を維持する結果となりました。

木材供給量及び木材自給率の推移グラフ

建築用材の自給率上昇、非建築用材は輸入増加で低下

 用材については、総需要量が6,749.4万㎥(同0.5%増)となりました。そのうち、国内生産量が2,414.4万㎥(同0.1%増)、輸入量が4,335.1万㎥(同0.8%増)となり、自給率は0.1ポイント低下の35.8%となりました。

 区分別に見ると、建築用材等について、製材用材の総需要量は2,626.3万㎥(同0.3%増)となりました。このうち、国内生産量が1,293.7万㎥(同0.6%増)と昨年に引き続き増加したことから、自給率は0.2ポイント上昇の49.3%となりました。

 また、合板用材については、総需要量が982.0万㎥(同4.6%減)となり、国内生産量は491.2万㎥(同5.4%増)と増加し、輸入量は490.8万㎥(同12.9%減)と大幅に減少したため、自給率は50.0%(同4.7ポイント増)と上昇しました。

 このほか、パルプ・チップ用材については、総需要量が2,954.7㎥(同2.8%増)で、国内生産量は減少し、輸入量が増加したため、自給率は同1.1ポイント低下の15.4%となりました。燃料材についても、総需要量が1,739.0万㎥(同18.0%増)と伸長し、国内生産量の増加率を輸入量が大きく上回ったため、自給率は同4.4ポイント低下の59.0%となりました。

 全体としては、建築用材等の自給率は、製材用材の国内生産が増加したこと等により、49.5%で昨年より1.5ポイント上昇しました。非建築用材等の自給率は、燃料材及びパルプ・チップ用材での輸入が大きく増加したこと等により、34.2%で昨年より1.3ポイント低下しました。

林野庁 報道発表資料