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関西・中部エリアにて「木フェス®」を開催 国産材の利用拡大に向けたオリジナル商品を多数提案
ナイス㈱は、8月3・4日に大阪市のハナミズキホールにおいて、9月7・8日に名古屋市の名古屋国際会議場において、「木フェス®」をそれぞれ開催しました。今回は、同展示会の展示内容や注目ポイントについてご紹介します。
ヒノキの構造用集成材をパッケージ化でご提案
「木フェス®」は、脱炭素化に向けた流れが加速し、エコマテリアルである木材への関心が高まる中、国産材を中心とした更なる木材の可能性を拡大させるため、様々な利活用を提案する展示会です。今回の「木フェス®」は、関西・中部ともに「早期解決が必要な住宅会社の課題は何か」をテーマに、「木材」「躯体・断熱パネル・耐力面材」「非住宅」ブースを中心に、お客様の課題に対する解決策が提案されました。販売店様や工務店様、住宅会社様、設計事務所様などを中心に賑わい、来場者数は合計で1,200人超に上りました(図1)。
具体的には、地産地消に向けた地域材の活用方法や、活用による補助金などが紹介されたほか、JAS認定を受けたヒノキの集成材を中心とした構造材のパッケージを、非住宅も含めた建築物へ活用する提案がなされました(図2)。また、国産材を用いた木質化事例についても展示されました。木材利用促進の観点から木質化への関心が高まっている一方で、木質化に要する費用や手間などが課題となっています。そこで、当社オリジナル商品の「Gywoo d®」を用いて、既存の会議用テーブルや学習机の天板を張り替えることで手軽にウッドチェンジを図れる事例が紹介され、新たな木質化手法に来場者からの関心が集まりました(図3)。
非住宅分野における木造化をご提案
非住宅建築物については、「ウッドビルディングネットワーク」という概念のもと、ナイスグループが提供する「情報」「設計」「調達」「生産」「施工」の各段階において、非住宅木造建築に必要な機能を補完するソリューションをご提案したほか、木造化についての相談窓口となる木造建築物のファーストコール機能などが紹介されました。更には、木材と角形鋼管を組み合わせたハイブリット構造梁「S WOOD BEAM MORE」による大スパンへの対応で、大空間を有する建築物について木造化が提案されました(図4)。
そのほか、「2030年に向けた住まいづくり」として、高性能金物による接合を特長とするナイスグループオリジナル金物工法「パワービルド工法」(図5)が展示され、立体解析や許容応力度計算を可能とする同工法の専用CAD等による、4号特例制度縮小等の法改正への対応について説明されました。また、HEAT20のG2グレードに対応した断熱材を用いた充填工法なども展示されました。