ニュース&レポート
国土交通省 太陽光発電システム設置の疑問に回答 それぞれの場面に応じた設置対応を解説
国土交通省は6月13日、一戸建住宅における太陽光発電システムの設置を促進することを目的に、設置における留意事項を整理した「戸建住宅の太陽光発電システム設置に関するQ&A」を公開しました。
同書は、「脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等のあり方検討会」の取りまとめ(2021年8月23日公表)において、太陽光発電設備の設置を促進するべく、太陽光発電設備のメンテナンスや交換等に対する新築時からの備えのあり方を検討するとともに、その検討結果について周知することが示されたことなどを背景に作成されたものです。住宅メーカー、工務店、設計事務所、太陽光発電システム事業者、一般消費者を対象として、建物側の留意事項について整理した上で、Q&A形式で分かりやすく解説がなされています。
同書の第1章では、太陽光発電システムの必要性や有効な立地条件、設置するための資金といった基礎知識のほか、将来の太陽光発電システム設置を考慮した新築時の備えや、設置に伴うトラブル時に安心な瑕疵担保責任保険などについて紹介されています。
第2章から第4章では、「新築時に設置する場合」「将来的な後載せを想定して計画・設計する場合」「太陽光発電システムの設置を前提としていない既存住宅に設置する場合」の三つのケースに分けて、構造安全性の確認や防水上の留意点などについて述べられています。
また、第5章では、全てのケースに共通する太陽光発電システム設置後の維持管理や廃棄、リサイクルに関して記載されています。
同省では、同書の周知を通じて住宅への太陽光発電システムの設置を促進し、脱炭素社会の実現及びレジリエンスの向上を図る考えです。