ニュース＆レポート

　「ZENIYA」は、建築資材流通から住宅の供給まで、幅広く事業を展開するナイスグループが手掛けるプライベートブランドです。今回は、「ZENIYA」の特長やそれらを生かして開発された商品に加え、このたび新たに発刊された「ZENIYA総合カタログVOL.13」についてご紹介します。

プライベートブランド「ZENIYA」とは

　ナイスグループのプライベートブランド「ZENIYA」は、全国各地の生産工場と提携することで、高品質で高性能な商品を開発しています。可能な限り国内生産にこだわり、施工現場で実際に性能・品質を確認することで取引先様から信頼をいただき、多くの現場で採用されています。

　商品ラインアップの一つの特長として、住宅の建設に必ず使われる資材を豊富に取り揃えています。特に、基礎資材や副資材については、施工時の利便性や機能性を追求して開発しており、住まいが完成すれば見えなくなるものだからこそ、品質や性能にこだわっています。また、自社で流通システムを構築している強みを生かし、必要な資材等を正確なタイミングで現場にお届けすることが可能となっています。

　同ブランドでは、約1,200アイテム、12,000点に上る商品をラインアップしており、これらの高品質な住宅資材商品を販売店様や工務店様をはじめとする取引先様に対してリーズナブルな価格でご提供することで、収益向上への貢献を目指しています（図１）。

　ZENIYAの商品をご利用いただいた取引先様からは、「同じコストでワンランク上の家になった」「施主様に喜ばれるオリジナル部材が多い」といった声が寄せられるなど、高く評価していただいています。

ZENIYAの特長①
＜コンセプト設計からオリジナル商品開発＞

　「ZENIYA」は、商品開発の初期段階であるコンセプト設計から取り組んでおり、製造メーカー様と連携して開発を進めることで、当社ならではのオリジナル商品を低コストでご提供することが可能です。

　2021年に開発した「ビルトイン空気清浄システム」は、新型コロナウィルスの感染予防対策として室内換気が促され、空気清浄のニーズが高まったことを受け、電子式集塵フィルタ、換気部材、除菌・脱臭装置等を取り扱うメーカー様と共同開発した商品です（図２）。搭載の電子式集塵フィルタは、目に見えない様々な汚染物質を集塵し、より高いレベルの空気清浄度が求められる分野で導入されています。

　また、ゼロから商品開発を進めるため、企業戦略を商品として具現化することも可能です。例えば、無垢材ならではの上質感があり、スマートな納まりで設置場所を選ばない「無垢スマート棚板」は、国産材の利用促進に取り組む当社の方向性を踏まえて開発された商品で、今後は国産材を用いた商品ラインアップの更なる拡充を図ります（図３）。

ZENIYAの特長②
＜メーカー様同士の協業による強みの相乗効果＞

　流通業者として、異業種のメーカー様のコラボレーションを実現し、他にはないオリジナル商品を供給しています。

　2021年に開発した「無垢手洗いカウンターセット」は、住宅の玄関ホールや廊下に手洗いを設けるケースが増加し、空間をおしゃれに魅せる手洗いカウンターのニーズが高まったことをきっかけに、カウンター、ボウル、水栓等を生産する複数のメーカー様のコラボレーションで開発された商品です（図４）。カウンターには国産のクリの無垢材を使用しており、水や湿気に強く独特の木目を有しているほか、手洗いボウルには職人の手業によって生み出された信楽焼の逸品を採用しています。

ZENIYAの特長③
＜住宅事業とのシナジーを生かしてニーズに対応＞

　自社で住宅事業を手掛ける強みを生かし、実際に住宅に住まわれるお客様の声を生かした商品開発を実現しています。例えば、「杉スリット・ハンガーウォール」は、木質の内装商品を開発してほしいという声を反映したもので、当社のモデルハウスや供給物件などにおいても採用されています（図５）。

「ZENIYA総合カタログVOL.13」掲載商品のご紹介