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　ナイスコンピュータシステム㈱では、建築資材流通に特化し、ソフトウェアの開発や受託販売を手掛けています。今回は、同社が開発・販売する建築資材の経営管理システム「木太郎®」シリーズの概要に加え、同シリーズにおけるクラウド型サービスとして新たに開発された「木太郎®６」についてご紹介します。

約1,000社への導入実績を誇る「木太郎®」シリーズ

　「木太郎®」シリーズは、建築資材に特化した経営管理システムで、ナイスコンピュータシステム㈱が開発・販売を手掛ける同社の主力商品です。開発から38年の実績を持ち、見積書、請求書、納品書の作成はもちろん、見積もり、売り上げ、請求、仕入れ、受発注等の各業務を連動することで、業務効率の向上を実現します。開発から現在に至るまで、取引先様の意見や要望を反映しながら成長してきたシステムで、約1,000社への導入実績を誇ります。

　シリーズには、「売上」「仕入」「見積」などの基本機能をパッケージ化した「木太郎®Entry」、これに加えて「受発注」や「在庫管理」も可能な「木太郎®Standard」、「物流業務」や「部門間売買」などにも対応可能な大規模販売店様向けの「木太郎®NEXT３」などをラインアップしており、取引先様のニーズに合わせた提案が可能です（図１）。

充実サポートにより利用率100％を実現

　「木太郎®」は、開発から販売、サポートに至るまで、一貫した体制で取引先様の多様なニーズに対応しています。システム導入後に専門のインストラクターが訪問し、使用方法をご説明するほか、運用におけるサポートまで同社のCSセンターがバックアップすることで、導入されたお客様の利用率100％を誇っています。

　また、国内の建築資材メーカー様を中心に約450万点の「商品マスタデータ」を維持管理している点も特長の一つです。メーカー様の価格改定や新商品の追加等について毎月メンテナンスを実施するだけでなく、掲載商品自体も厳選した上で、最新データを公開しています。

　加えて、ナイス㈱が提供する建材・住宅設備機器・木材のオンライン発注システム「ナイスアドバン」をはじめとする、他のプラットフォームとの連携も可能で、入力作業など、大幅な省力化を図ることができます。そのほか、法改正などの動きにも随時対応しており、今年10月からの導入が決まっているインボイス制度についても適合しています。

クラウド型サービス「木太郎®６」を開発

　このたび、SaaS^※型クラウドサービス「木太郎®６」を新たに開発、販売を開始しました。今回「木太郎®６」として提供される機能は、売り上げから入金、請求管理などができる「売上機能」、買掛け、支払い管理などができる「仕入機能」、見積書の作成、原価管理などができる「見積機能」の三つで、今後、「受発注機能」「在庫管理機能」についても追加される予定です。

　クラウド型サービスのため、専用サイトからダウンロードしたアプリケーションをインストールした上でアカウント認証を行うことで即時に利用を開始でき、自動アップデート機能により常に最新版を利用することが可能となるなど、利便性が大幅に高まります。専用のサーバーが不要となり、バックアップデータもクラウド上に自動で保存されるため、万が一利用中の端末が故障した場合でもデータを消失するといったリスクがなく、企業のBCP対策としても有効です。また、アプリケーションがインストールされた端末があればテレワークにも対応可能です。加えて、機密性や信頼性の高いアカウント認証方式を採用しており、利用上の安全性についても向上が図られています（図２）。

サブスクリプション型で必要な機能を選択可能

　「木太郎®６」は、ソフトウェアやサーバーを購入して所有するのではなく、定期的に利用料金をお支払いいただくサブスクリプション型のサービスとなります。従来のシステムでは、パッケージ化された機能を全て購入する必要がありましたが、同サービスでは自社にとって必要な機能を選択して利用することができるため、各社のニーズに応じた使い方が可能となります。

　なお、「木太郎®６」については、新規の利用申し込みに加え、既存システムからの切り替えについても受け付けており、その場合には現在利用中のデータを全て「木太郎®６」に移管することが可能です。

※SaaS：クラウドサーバーにあるソフトウェアを、インターネットを経由して利用できるサービス