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ナイス㈱ 相模原市場で「木フェス®」を開催 木材の利活用を提案、2日間で400名超が来場
ナイス㈱では、10月が木材利用促進月間であることにちなみ、木材市場を主とした全国の7拠点にて、木材と木造建築に関する情報を発信する展示会「木フェスⓇ」を開催しました。今回はこのうち、10月13・14日の2日間にわたり、相模原市場にて開催した「木フェスⓇ」についてご紹介します。
「見せる倉庫」で多様な国産材製品を紹介
「木フェスⓇ」は、脱炭素化という潮流において持続可能な素材である木材への関心が高まるとともに、ウッドショックにより輸入材から国産材への代替が進む中、国産材を中心とした木材の更なる利活用を提案するものです。10月13・14日に相模原市場にて開催した「木フェスⓇ」では、販売店様や工務店様、住宅会社様、設計事務所様などを中心に賑わい、来場者数は400名超に上りました。
同市場では、ナイス㈱が創業時より培ってきた製材事業者様とのネットワークによる「多産地連携システム」で、全国より集荷した国産材製品を常時ストックしています。また、国産材製品の一つひとつを見て、触れて、確認できるよう、ショールーム機能として「見せる倉庫」を常設しています。「木フェスⓇ」では、この「見せる倉庫」をご紹介するとともに、全国から取り揃えた多様な国産材製品や、ナイスグループオリジナル木材製品である、表層圧密テクノロジー「GywoodⓇ」、大径木高耐久赤身材「ObiREDⓇ」等の特長及び活用方法について、実物をお見せしながらご紹介しました(図1)。
国産材仕様の家づくりをパッケージで提案
また、邸別アッセンブル体制をご紹介するとともに、構造材から羽柄材まで、家一棟分の木材を国産材でコーディネートしてパッケージ化した「国産材プレミアムパッケージ」(「ウッドデザイン賞2022」受賞。詳細は2・3面で紹介)の採用により、国産材を安定的に調達、供給できる仕組みについてご説明するなど、国産材仕様の家づくりを促進する提案を行いました(図2)。来場者からは、「実際に各部材を確認できたことで、国産材の利用を具体的に検討する良い機会となった」「国産材のストック量を実際に見て、安心して国産材仕様の家づくりに取り組めると感じた」など、今後の国産材利用に向けた意欲的な声が聞かれました。
非住宅建築物における木材利用を促進
非住宅分野における木造化の促進に向けては、「ウッドビルディングネットワーク」という概念の下、ナイスグループが提供する「情報」「設計」「調達」「生産」「施工」の各段階において、プロジェクトごとに必要な機能を補完するソリューションについてご紹介しました。また、これらの仕組みを最適化するために設置された「木造テクニカルセンター」が保有する、木造建築のファーストコール機能についてもご説明しました。更に、木材と角形鋼管を組み合わせたハイブリッド構造梁「S WOOD BEAM MORE」(「ウッドデザイン賞2022」受賞。詳細は2・3面で紹介)の8メートルに及ぶ実物を過去の施工例とともに展示したほか、当社グループがラインアップする様々な工法について提案を行いました(図3)。
未来を彩る木質空間「WoWooD™」ブースを初展示
働き方の多様化とともに生産性の向上や働く人々の健康配慮が重要視され、オフィス空間の木質化へのニーズが高まる中、事務所棟内の会議室をオフィスの木質空間としてリノベーションし、ナイスグループが提案する未来を彩る木質空間「WoWooD™」を具現化した展示ブースを初めて設置しました(図4)。
ここでは、リラックス効果など、木の持つ魅力や効能を体感していただくとともに、床材や壁材、造作材などに多様な樹種をあしらうことで、それぞれの木肌や触り心地の違いを感じていただくなど、販売店様や工務店様、ビルダー様、設計事務所様などのプロユーザーの方々に向けて、癒しと寛ぎ、「ときめき」を感じられるオフィス空間を実現するための、木材を用いたアプローチ方法についてご提案しました。
「WoWooD™」ブースは、2日間を通して終始賑わいを見せ、来場者からは、「木材の使用方法が幅広く、面白かった」「木によって性質が違うことを感じた」「木質化に向けた木材の採用イメージがわいた」「事務所の改装を考えているので、木質化したい」といった声が聞かれました。