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政府 地震調査研究推進本部 南海トラフ地震発生確率「90%程度」
政府の地震調査研究推進本部は1月13日、長期評価による地震発生確率値を更新し、公表しました。長期評価とは、主要な活断層で発生する地震や海溝型地震を対象に、地震の規模や一定期間内に地震が発生する確率を予測したもので、毎年1月1日を新たな基準日として更新がなされます。
今回の更新では、海溝型地震のうち、南海トラフで発生するマグニチュード8~9クラスの地震について、40年以内の発生確率が昨年の80~90%から「90%程度」に引き上げられました。また、宮城県沖の地震のうち、陸寄りで起きるマグニチュード7.4前後の地震については、昨年の60~70%から「70~80%」へと更新されました。
同推進本部は、地震発生確率値の留意点として、確率が低くても地震が発生しないことを意味しているわけではなく、日頃から耐震補強等の対策を講じておくことが重要であるとして注意を促しています。