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ウッドファイバー㈱ 広がる採用実績 木質繊維断熱材「ウッドファイバー」
改正木材利用促進法の施行により、建築物の木造化・木質化への取り組みが一層拡大していくことが見込まれる中、国内で製造される唯一の木質繊維断熱材である「ウッドファイバー」への注目が高まりを見せています。今回は、木質ならではの優れた性質を持つ同商品の性能に加えて、住宅・非住宅分野における採用実績についてご紹介します。
国産材による多機能断熱材
ウッドファイバーは、国内唯一の木質繊維断熱材メーカーであるウッドファイバー㈱が、カラマツやトドマツといった北海道産針葉樹の間伐材や倒木などを有効活用して製造しているもので、チップを繊維化し、防腐防蟻処理を施した上でマット成型した商品です(図1)。
同商品の最大の特長は、他の充填用断熱材と同等レベルの断熱性能に加え、木材の優れた性質である蓄熱性能や吸放湿性能などを併せ持っている点です。優れた蓄熱性能により、室内への熱の侵入を遅らせることから、年間を通して室内の温度変化を少なくすることができ、快適な室内環境をつくり出すことを可能としています(図2)。更に、高い吸放湿性能により、室内の湿度を一定に保つとともに、壁体内の結露を抑制し、住まいの耐久性を高めることにもつながります。
建築物における木材利用促進に寄与
2009年から国内で販売されてきた同商品は、自然素材にこだわりを持つ住宅事業者様などから高く評価され、地産地消、環境、健康などをコンセプトとした住宅における採用事例が増えています。
改正木材利用促進法の施行(2、3面にて詳報)を受け、今後は、建築物への木材利用が更に加速し、構造や内外装のみならず、断熱材などの建材においても木質系商品の需要が一層広がっていくことが見込まれます。ウッドファイバーは、国産材を原材料としており木材自給率の向上にも貢献することができるほか、要望に応じて各地域産材から製造することもでき、地産地消や、循環型社会の構築といった社会課題の解決にも寄与します。