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林野庁 2020年度補正予算案 輸出用原木の保管費用等を支援
政府は4月20日、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策等の財源となる、総額25兆6,914億円の2020年度補正予算案を閣議決定しました。
林野庁が発表した林野関係補正予算によると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、林業・木材産業において、国内外での木材需要の減少や、それに伴う在庫の増加、減産、入荷制限等の事態が起こっており、事業継続に影響が生じているとしています。そのため、経営の維持安定が困難な林業者などの資金繰り等を支援するべく、融資の充実・円滑化を図るとし、林業・木材産業金融緊急対策に15億円を計上しています。また、一時保管場所に滞留している輸出原木の保管費用や運搬経費、借地料、長期保管のための防腐処理費用等の掛かり増し費用を支援するため、輸出原木保管等緊急支援事業に9億91百万円が充てられました。
このほか、大径材について、国内で加工できる工場が限られるため主に中国向けに丸太輸出されていますが、現状、輸出が停滞しているとしています。そのため、同庁では大径材の有効活用に向けて、加工施設の整備を支援するべく、大径原木加工施設整備緊急対策に15億円を計上しています。
同補正予算案は、国会での審議を経て成立する見通しです。